こんにちは。Tailors World編集者の萱場です。
今回はレディーススーツの基本的な着こなしについて書きます。
目次
基本ルール
1.フロントボタンはすべて留める
基本的にテーラードタイプのジャケットであればフロントボタンは全て止めます。
時と場合によってもちろん開けたままでも構いませんが、よりきちんとした場面では止めたほうがいいです。
メンズはフロントボタンが複数ある場合は、一番下を止めないのがルールなので、ちょっと意外に感じられる方もいるかも知れません。
明確な由来は定かではありませんが、女性と男性の体型の違い、パターンメイキングの違いから来ているのかもしれませんね。
2.お袖からはシャツ・インナーは見せない
袖丈の長さは、腕を自然におろした時に手首と親指の付け根の間ぐらいの長さが良いと言われています。
メンズスーツのようにお袖からシャツを見せる着こなしは基本しません。
レディーススーツでよくあるようなスリットがあり、お袖を曲げるようなデザインのものは、曲げた際にインナーが見えないような着こなしがおすすめです。
3.スカート丈は座って確認する
スカート丈は好みもありますし、デザインによっては美しく見える丈があります。
ですが、そこだけで選んでしまうと、意外と動きにくかったりします…
また、椅子などに座ってみると意外と裾が上がってきてしまってミニスカートのようになってしまい、膝が丸見え…なんてこともあります。
※立っている時に膝が半分以上見えていたら、座った時に確実に膝が見えてしまうので注意が必要です。
ご自身のビジネスシーンを想像して選んだほうがいいと思います。
4.パンツスタイルはフォーマルではないので注意!
基本的にパンツスタイルのスーツはフォーマルな場ではNGです。
ビジネスシーンでは何ら問題ございませんが、ある程度伝統と形式を重んじるフォーマルな場では、スカートの方が無難です。
スカート丈と一緒でご自身のビジネスシーンを考えてみて選ぶといいと思います。
よく動いたり、力仕事が多いなぁ~なんて場合はパンツスタイルの方がいいですね。
今はオフィスカジュアルの流れで、女性もジャケパンスタイルが増えてます。
終わりに
以上になります。
先日、街中で格好良くパンツスタイルの制服を来ている女子学生を見かけましたが、LGBTQなども含め、性差に関する社会的な認識が大きく変化していると感じます。
ビジネスシーンはもとより、フォーマルシーンでのルールも徐々に代わっていくかもしれませんね。
最後に、会社によって何がNGで何がOKなのか、ボーダーラインはそれぞれで違うので基本を抑えつつ、会社の服務規程なども確認しましょう。
皆様のご活躍を願っています。
セレクトショップの販売から、オーダースーツの接客を経て、現職に至ります。趣味のサウナめぐりを再開できる世の中に戻ってくれることも願っています。