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編集部の地代です。今回はサスペンダーの仕様と価格について書いてみました。
サスペンダーのデザイン、仕様の例
- X型エラスティックク直付けクリップタイプ
- Y型エラスティックレザー付きクリップエンド
- Y型エラスティックレザーエンド
- Y型エラスティック2in1
- Y型リジットレザーエンド
- Y型リジット2in1
- Y型生地レザーエンド
- Y型生地2in1
- BOXクロス
サスペンダーの価格が違う理由
- ブランドによる付加価値
- 生産地、ロットによる違い
- 使用するパーツによる違い
- 製作に要する作業量による違い
- 帯の素材による違い
大体このような理由になると思います。
1つ目のブランドによる付加価値ですが、同じように見える商品でも世界的ラグジュアリーブランドのサスペンダーと他のブランドのサスペンダーでは価格に大きな違いがあります。
2つ目は特に説明の必要は無いと思いますのでここでは省きます。
3つ目の使用するパーツの違いですが、これがかなり重要です。外見がほぼ同じに見えるサスペンダーにも関わらず、値段に大きく差があることがあります。
X型エラスティック直付けクリップタイプで特に多く、理由としてはクリップの構造や素材、メッキによって違います。
下の画像はクリップの画像ですが、クリップの内側部分の構造がクッションが付いているタイプとなにも付いていないタイプがあります。
この違いは重要です。クリップの内側にクッションが付いていることで、ズボンに挟み込む際に生地を傷めないメリットがあります。当然外見が同じように見えるサスペンダーでもクリップの内側にクッションが付いている方が割高になります。画像の商品の素材は両方とも真鍮ですが、鉄製のクリップもありそちらのほうがコスト的に安くなります。
4つ目の製作に要する作業量による違いに関しては、例えばX型エラスティック直付けクリップタイプは材料に革は使われておらず、製造工程も他のデザインと比べ単純ですので最も低価格帯のデザインです。一方、他のデザインのサスペンダーは全て革が使われており製造工程に革の型抜き縫製が加わる為、製造にはある程度の手間と時間を要します。中でも最も手間がかかるのはY型生地素材2in1で、クリップと本体を繋ぐ革のパーツがレザーエンドより多く、生地で帯を作る工程もあり非常に手間がかかるため価格も高額になります。
5つ目の帯の素材はエラスティック(幅が細い)タイプが最も低価格で、シルクやカシミヤ等を使用した帯は高額品となります。
デザインの中で他のサスペンダーとはかなり異なるBOXクロスは歴史的に古くからある非常にクラッシクなデザインです。通常のサスペンダーの革の殆どが牛革製ですが、ボックスクロスは上質で柔らかいゴートスキン(山羊革)を使用しており、さらに革部分の縫製を手作業で行っているため、とても味わい深いサスペンダーのひとつです。
最後にご紹介させて頂きたいサスペンダーは英国アルバートサーストン社のリミッテッドエディションです。このサスペンダーは著名な画家の作品や歴史上の音楽家、女優など個性豊かな図柄をモチーフにシルク素材で作られた帯で製作されており、しかも500本限定モデルとなっております。多少高額品ではありますが、存在感のあるデザインが目を惹きます。
メンズフォーマルの部門で三年勤務し、現在はアパレル資材BtoBサイトApparelXのデリバリ関連の仕事をしています。
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