こんにちは。TAILORS WORLD編集部の萱場です。
本日は、メンズフォーマルの正装にであるモーニングコートの、冠婚葬祭における適切なアクセサリー選びを解説いたします。
男性の昼間の正礼装と言えばモーニングコートですが、告別式などで詳細者側の正喪服としても着用する場合があります。喪のシーンではルールに細心の注意をはらい故人を偲ぶ姿勢がとても大切です。
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正喪服(モーニングコート)
ベストは上着と共生地の黒を着用します。白衿は付けてはいけません。
スラックスは出来るだけ目立たない地味な色目を選びましょう。
シャツは白でレギュラーカラー。
ネクタイは黒無地でプレーンノット。
黒無地の靴下に飾りの付いていないシンプルな黒のヒモ靴。
アクセサリー類は基本的に無くても良いのですが、使用する場合は黒系統の色目で統一します。
ネクタイピンは黒真珠、カフスは黒真珠かオニキスで台座はシルバー。
ポケットチーフは黒色をTVフォールドで挿します。喪章は近親者、葬儀委員長のみでOKです。
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昼の正礼装(モーニングコート)
ハレの日の装いですから喪のシーンとは別で明るい気持ちで様々な装いが楽しめます。
上の画像は基本的な組み合わせですが、ベストの色もシルバーやアイボリーなどの明るめの色がお勧めです。
黒いベスト着用の場合は必ず白衿を付けます。
ズボンの色も明るめで縞の太さもお好みでOKです。
ネクタイの縞の太さや色も変化をつけてみたり、ネクタイをアスコットタイに変えるとよりフォーマルな装いが演出できます。
カフスも白蝶貝や明るいパールを合わせます。
おすすめアクセサリーのご紹介
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英国Vanners社のシルクサテンを使用し国内で縫製したハンドメイドタイ
HVN-ST , HVN-50 , HVN-52 , HVN-53
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英国Vanners社のシルクサテンを使用し国内で縫製したアスコットタイ
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シルバー925白蝶貝のカフス(A-3-C), シンプルな丸型の白蝶貝カフス(E-3-C)
最後に
同じモーニングコートでも着用シーンによって合わせるアクセサリーが大きく異なりますので、しっかりと使い分けできることが大人の礼儀として大切なことだと思います。
基本をしっかりと抑えることで、急なTPOにも焦ることなく対応できるのでは無いでしょうか。

セレクトショップの販売から、オーダースーツの接客を経て、現職に至ります。趣味のサウナめぐりを再開できる世の中に戻ってくれることも願っています。