手縫い針、ミシン針のイメージ画像

こんにちは。萱場です。

皆様は、手縫い針、ミシン針等の号数を細かく使い分けされているでしょうか?

私はミシンを踏み始めた頃(学生時代)はあまり針の号数など気にせずに縫っていたため、目飛びなどの現象がよく起こっていました。

今では弊社のものづくりを通じて、針一本でモノの出来栄えは変わることを学び、針にこだわり作業しています。

今回は、ものづくりに欠かせられないこの針について書きます。

針の歴史

針の歴史は古く、旧石器時代の遺物の中に骨や角でできた針が発見されています。

ヨーロッパでは今から3~4万年前にシベリアで発明されてもいます。中国では昔、武器のひとつとされており、暗器として針が使われていました。袖の下などに隠し持ち咄嗟の時に相手に投げつける暗殺の道具として用いられたり、自衛用の武器であったとされています。現在の針は中国で生まれ、ヨーロッパから朝鮮を通じて日本へやってきました。 

針の種類と用途

針には、それぞれ種類があります。

ミシン針、手縫い針(メリケン針)、刺繍針、特殊針とあり、番号により針の太さ、針穴の大きさ、長さも異なるので、素材、用途に合わせて使います。

ミシン針

ミシン針の種類 

種類品番(名称)
家庭用ミシン針HA(平型)
工業用ミシン針DB(丸型) HL(平型)

用途 

番号用途
7番特に薄い布地に使用
9番薄地に使用
10番普通地に使用
11番普通地に使用
14番厚地に使用
16番特に厚い生地に使用
18番特に厚い生地に使用

手縫い針

手縫い針(メリケン針)の種類 長針短針の2種類(4番~9番)

号数用途
4番穴かがり用
5番穴かがり用
6番穴かがり用
7番厚地用のしつけ用
8番厚地のまつり用 普通地のまつり用
9番普通地・薄地のまつり用、しつけ用
あくまで目安です

※長さの決め方は、長さについては粗く縫う時は長針、細かく縫う時には短針と言われています。

特に針の長さについては手の大きさも関係してくるので、自分自身が一番しっくりとくる長さにする事が重要です。弊社のものづくりでは、よく9番の針を使用しています。


革縫い針

種類・・・丸針、三角針

用途

丸針・・・穴があいているところに糸を通すための針です。
針先が丸くなっていて、革に傷をつけません。目打であけた縫い目にそって革を縫う際に使用するのが丸針です。

三角針・・・先が鋭くナイフ状になっておりやわらかい革や薄い革などに使用します。

三角針で直接穴をあけながら縫い進めることが出来るのが特徴です。

皮革の蝶ネクタイを製作する際にこの針はとても重宝しています。

上記の針は、私が長年愛用しているものです。


いかがだったでしょうか?

今回は、針についてご紹介致しました。

針は調べれば沢山の種類があります。これからも素材に合わせ針の使い分けをしっかり管理し、よいものづくりをしていきます。