TAILORS WORLD編集部の西村です。 今回は、糸のお話をさせて頂きます。
皆さんもご存知のポリエステル糸ですが大きく2種類あるのは、ご存知でしょうか?

スパン糸
短い繊維を紡績して加工したもので、綿糸(カタン糸)の様に毛羽立ちがあり柔らかな風合いで安価、生地に馴染みが良く縫いやすい
コットンやコットンに似た風合いの生地などに向いています
しかし光沢がなく強度もあまりない欠点があります。

フィラメント糸
長い繊維を束ねて撚りを入れて加工したものでシルクの様に光沢があり引張に強い糸です。
ウールやシルクの様な風合いのものに向いています
スパン糸と比べると若干高価になります。

糸の撚り(より)
縫い糸をつくるには、強度を増すために、ごく細い糸を合わせて撚って(ねじって)1本の糸にまとめています。
ミシン糸と手縫い糸との違いは、撚りの方向を見るとわかります。
ミシン糸は、左撚り(反時計回り)
手縫い糸は、右撚り(時計回り)
ミシン縫いも手縫いも縫っている時に自然と撚りがかかってしまいます。
逆の撚りの糸を使うと撚りと反対の方向に撚りが戻り、ミシン糸では、糸切れや目飛び、手縫い糸では、ちらつきやもつれの原因になります。
しかしミシン糸を手縫いに使えない事は、ありません。
ミシン糸を短めに切って使うとちらつきやもつれが起こりにくくなります。
「へたの長糸、じょうずの小糸」
手縫いは、どちらを使うにしても短いに越した事はありません。


糸番手
糸番手は、数字が大きいほど細い糸になり小さいほど太い糸になります。
縫製生地の厚さに合わせて糸番手を変えますが若干細番手を選ぶと生地に馴染みやすく縫い上がりがきれいでピリが起こりにくいと言われています。

ミシン糸は
ミレーヌ 60/1000m
手縫い糸は
ミレーヌ 手縫い 400m
ボタン付け糸は、
ツレデール
など用意がございます。

他にキングポリエステルミシン糸
キングスパン糸等で各番手を
お取り寄せができます。

合わせてストレッチ素材には、
ウーリー糸
レジロン糸等もお試しいただければ幸いです。

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