新型コロナウィルスのオミクロン株が猛威を奮っております2月現在。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

TAILORS WORLD 編集部の山本佑です 。

それでは、今月のテーラー資材ニュースをお届けします。

業界ニュース

ピッティ・ウォモ101情報

先月号でもお伝えしました、2022年1月11日~13日でイタリア・フィレンツェで開催された2022/23秋冬最新トレンドを発信するメンズファッション展示会「第101回 ピッティ・ウォモ」情報です。

今回はオミクロン株の急激な感染拡大の中で開催され、この時期、イタリアでは都市別ロックダウンが発令されるなど、主催者側では厳しい状況での決行となりました。こういった状況なので、例年より日本からバイヤー、メディア関連の来場が少なく、情報がまだまだ少ないですが、業界紙である「Bespoke News」の1月号に掲載されておりましたので、そちらから抜粋し発信します。

メンズの秋冬のトレンドとしては、カジュアルアイテムが主力が継続しており、ニット、ジャージー素材を使ったジャケット&パンツ、コートはボタンよりも、ベルト使いが目立ち、チラックス&エレガント&クラシックを感じさせるモデルが少ない様子。
カジュアル=ブラウン系と言われ、黄色、オレンジなどの差し色での新しい傾向が感じたられたとのこと。

ジャケットは、落ち着いた襟幅、2ボタン、サイドベンツが多く見られ、パンツはスーツに置いてはタイトで細身が継続も、カジュアルアイテムに関して言えば、ワタリをゆったりと取った、リラクシング・パンタローネの企画商品も注目されるだろう、とのことです。

VOGUEより抜粋

2022年春夏シーズン、まもなくスタートです!

2月ということもあり、各生地メーカーよりS/S(春夏)用バンチブックが続々上がってきております。
株式会社ヤマモトがテーラー様向けのカット販売の代理店となっております御幸毛織株式会社のバンチも先日上がってきました。

今回の特徴としましては、シーズン物以外に無地の定番バンチが新たに加わり、全5部構成となります。内容としましては、下記ラインナップです。

  1. レギュラー: 約80マーク
    • 中国製や国産を交えた廉価で機能的な生地コレクション。
  2. インポート: 約60マーク
    • イタリア、英国を中心としたインポート生地コレクション。
  3. ジャケット&トラウザーズ: 約60マーク
    • 様々な素材のジャケット、トラウザーズ用生地コレクション。
  4. MIYUKI定番無地コレクション: 約45マーク
    • 御幸毛織オリジナルの汎用性の高い国産無地コレクション。
  5. MIYUKIシーズンコレクション: 約100マーク
    • 御幸毛織オリジナルの機能性の高い国産生地コレクション。
MIYUKIのバンチブックをお求めの方は、 こちらまで。

セブンが百貨店事業から撤退

先日の1月31日の日本経済新聞より、「セブン&アイ、そごう・西武を売却へ コンビニに集中」という記事が掲載されました。

セブン&アイ・ホールディングスが、傘下の百貨店事業会社、そごう・西武を売却する方向で最終調整に入った。複数の投資ファンドや事業会社が候補になる見通し。不振が続いていた百貨店事業を切り離し、海外を中心に成長を見込むコンビニ事業に経営資源を集中する。近代小売業の礎を築いた百貨店は、消費者の価値観の多様化や大型化する総合スーパーなど新たな小売りの登場で勢いを失った。新型コロナウイルスでも大打撃を受け、三越伊勢丹ホールディングスなど各社が生き残り策を探っている。セブン&アイは店舗数を絞り込むなど構造改革を進めたうえで外部への売却という手段を選択した。2月中に価格などの条件を含めた交渉に入り売却先の選定を始める。売却額は現時点では2000億円以上を想定しているもようだ。

日本経済新聞

そごう・西武にも取り組み先様がいらっしゃいますが、皆様このニュースで先行き不安であるとのことですので、早い収束(落ち着き)を願っております。

今月の私達の活動

新商品のご案内~「撥水加工 出張時などに最適なガーメントバッグ」~

品番が少し長いですが。「1181170002

出張時や冠婚葬祭時に非常に便利なガーメントバッグです。
急な雨でも安心な撥水加工、収納力抜群の全面マチ付きファスナーポケット、内部にはネクタイ吊りバンドも付いております。
また、スーツに折り目をつけない構造のため、シワも気になりません。

大きなファスナー付きポケット
ネクタイも掛けれます

イタリアの毛芯メーカー「ロバニャーティー」の毛芯、入荷しました!!

正式名称は、Vincenzo Rovagnati(ヴィンチェン ツォ・ロヴァニャーティ)で、創業者の名前がそのまま社名になっている、イタリアを代表する毛芯メーカーです。

1947年にイタリアのコモ、ブリアンツァで創業されたVincenzo Rovagnati(ヴィンチェンツォ・ロヴァニャーティ)は、
当初は馬の毛を使用した鉄道輸送の貨物を保護する緩衝材を製作していました。その後シャトル織機を導入し、ホーステール・ヘアのほか、モヘア、羊毛、ヴィスコースなどを原料として基本的な毛芯向けの生産を開始しました。工場は設備投資を続け、紡績、整経の機能を自社で行うに至り、織機もレピアを導入しました。その後、工場は拡張を続け 2000年の終わりには生産キャパシティーをそれまでの2倍に増やし、作り毛芯も手掛けるに至りました。こうしてVINCENZO ROVAGNATI は、糸から完成品までを自社で生産する、完全な垂直統合生産設備を備えた、世界でもまれな資材メーカーとなったのです。

今回仕入れたのは、イタリアの地名を品番とする下記2品番です。
どちらも国産の毛芯とは違い、柔らかさの中にコシがある毛芯となっております。

OROSEI(オロゼイ)
SASSARI(サッサリ)

今月のピックアップブログ

ベテランスタッフの荒井のブログ。こちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

ヤマモト周辺神田須田町情報局

~よ刺繍屋~

東京神田須田町で三代続く刺繍屋さんを紹介します。店には年代物の足踏みミシンが1台ありひとつひとつ丁寧に手作業で仕上げており、スーツやワイシャツネームでしたらその場で見ている間で出来上がります。刺繍の色も多数あり選ぶ事が出来き、その他Tシャツ、白衣、作業服などのネーム刺繍も行なっております。時には動物などのデザインやオリジナルキャラクターなどを刺繍で表現する事も出来ます。今の時代コンピューターミシンではなく店主が手作業で仕上げて行く職人技を目の前で見る事ができますので、一度お店を覗いてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ピッティ、ロバニャーティーの新毛芯とイタリアの話題が豊富でしたね。

また、上記商品についてのご注文やお問い合わせ、そのほか附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。