日に日に寒さが増してきている今日このごろ、10月11日より海外の方の入国者数制限も撤廃され、海外の旅行観光者の人たちが連日ニュースで取り沙汰されております。このインバウンドが少しでも明るい材料となればいいですね。また国内でも同時期(東京都は20日から)より、全国旅行支援もスタートし、観光業界に光が差し込み、経済活動が活発になってきたのではないでしょうか。もちろん、ウクライナ問題や円安、物価高など不安も多分にございますが、前を向いて張り切っていきましょう!!
TAILORS WORLD 編集部の山本佑です。
それでは、今月号も下記充実したラインナップでお届けしたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します!!
目次
10月の附属販売状況
10月は秋冬本格突入ということで、9月より注文、出荷件数は伸び、コロナ前である2019年10月と比較しても、ほぼトントンとようやく復調の本格化を実績ベースで感じた月となりました。*しかし、2019年10月は御存知の通り、消費税増税を行った月で、例年と比べると若干落とした年ではあったので、”完全復活”までには至っていないのが現状ではございます。
また傾向として特筆すべき点としては、他部門のEXCYFORMAL NEWSやGXblogの今月号にも記載があるように、フォーマル需要の回復により、附属も合わせて拝絹地が10月販売額第2位ということ、また、キュプラ供給問題の継続で、EXCYオリジナルのジャカード裏地「AKXシリーズ」が徐々にご利用いただいことにより、売上が好調なことが挙げられます。
加えて、弊社2階で附属の前売りを行っておりますが、そちらの来店状況も9月より微増ということもあり、だいぶ賑わいを取り戻した月でございました。*コロナ期間中と比較すると1日ベースで約2~3(社)名様の増加です。
業界ニュース
冒頭でも書きましたが、10月から今年最多の約6,700品目の食料品が値上げとなり、家計を圧迫すること間違い無し、な状態からスタートした月でしたが、こんな嬉しいニュースもございました。
オーダースーツの単価アップ。それに伴ってか、高級ボタン出ています。
10月19日の日経新聞に久しぶりの「オーダースーツ」の見出しで、さらにそのタイトルが「オーダースーツ1割高 リオープンで商談・会食向け奮発」とのことで、
新型コロナウイルス下でオーダースーツにこだわる人が増えている。オーダースーツの平均購入単価はこの3年でおよそ1割上昇した。在宅勤務・テレワークの普及で着用頻度は減っているが、ここぞのときは「勝負スーツ」を着る人が増えた。今年進むリオープン(経済再開)で対面ビジネスが増えたことも単価を一段と押し上げる。
日本経済新聞
「普段は私服で仕事をすることが多いが、1~2着ぐらいは良いスーツをそろえたかった」。大手総合小売りで広告やマーケティングを担当する20代の男性はオーダースーツをつくった動機をこう語る。
そう言えば、ここ2,3ヶ月前からですが、当社取り扱いのボタンで、少し高額なボタンが出る傾向があるな、と感じていた訳でありまして、なんか”つながった”とひとりガッツポーズを心の中でしたものです笑
例えば、
黒蝶貝を真鍮で包み込んだボタンや、
上記は、貴石や貝をなんと純銀で包んだ、豪勢なボタンとなっております。また、
こちらも、貴石をポリエステルで包んだボタンです。
上記3品番とも、異素材を中央にした手の込んだ作りのボタンとなっており、日経新聞ではないですが、どうせオーダーするなら、とことん拘って、他にはないものを、というエンドユーザーの思考からなのかもしれませんね。
深喜のカシミア100%生地も動いてきました。
季節的ではございますが、当社でも取り扱っている、深喜のカシミア生地も動いてきましたね。もちろん高額な生地なので、バンバンと言うわけではないですが、着分で販売するとその金額から、やはり目に付きます。
最近販売され実績があるのが、
中国内蒙古産原料をベースに深喜毛織独自のブレンド方法により精紡。
2/1綾組織により、肉薄で張りがある風合いを風合いを表現したレギュラージャケット素材。9色展開というの嬉しいです。
640gというヘビーウエイトで、繊度、繊維長ともに最高クラスの中国内蒙古産原料を使い撚りを入れ1/20(細番手)で精紡。細番手使用による肉薄感と高密度によるハリ・コシがある高級カシミヤリバー素材です。コートに良いですね。
なお、深喜毛織株式会社は、1988年より、天然素材の品質向上を目的とした国際組織CCMIへの加盟を認められています。加盟メーカーは、世界でもわずか17社となっております。国際的にも高く評価されている信頼感がFUKAKIの「純正品質」を裏付けています。
深喜毛織株式会社の詳細はこちら。
今月の私達の活動
マイネッティハンガー「サルトリアーレ」入荷まで今しばらくお待ちくださいませ。
今年の6月中旬~下旬にかけて開催した、サルトリアーレの受注会にてオーダーいただきましたハンガーですが、本国よりそろそろ出荷準備が整ってきた、という連絡をいただきました。発送後、船便で約1ヶ月程度掛かるということですので、12月初旬から中旬にかけてお届けできることと存じます。今しばらくお待ち下さい!!
なお、それと同時に当社にてブラウン、ブラック、ホワイトの3色をストックしますので、こちらは1本からご購入可能となっており、すでにご予約も複数頂いております。こちらにつきましても、乞うご期待です。
鷹岡 株式会社の2023春夏バンチのご注文承ります
弊社では、御幸毛織の生地販売代理店を行ってますが、鷹岡の生地販売も行ってます。
紳士服の街「神田」を支えるご近所さんということもあり、イタリア製プリントキュプラ裏地の取り扱いをさせて頂く事からお付き合いがスタートしました。
その後、表生地も取り扱いさせて頂く様になり、テーラー様からも鷹岡のバンチのご要望頂く事も増えておりますので、2023年春夏のバンチのご予約を承わせて頂きます。
バンチとして13冊、イタリア生地をメインに幅広いバリエーションは圧巻です。
以下、展開バンチです。
・CANONICO 4冊
・TOLLEGNO1900
・TRABALDO TOGNA/REDA FLEXO
・LORO PIANA
・DRAGO
・JOHN FOSTER/WOOD HEAD
・DORMEUIL/ JOHN CAVENDISH/SAVILE CLIFFORD/ WILLIAM HALSTEAD
・IMPORT JACKET (SET UP) *下記でご紹介するジャージー生地はこちらに掲載予定
・IMPORT JACKET (ITALY)
・A-ONE TEX
まだバンチは無いですが、マップの画像がございますので雰囲気だけお伝えします。
鷹岡さんといえばインポートジャージーバンチが人気ですね。シアサッカー素材やストレッチ等を含めたこのバンチは大変人気の様で、売れ行きも絶好調との事で、ジャージー生地を抑えたい方は是非ご予約をオススメ致します!
バンチ作成にはかなりのコストが掛かる為、今の時代、余剰在庫をあまり持たない様にしている事もあります。シーズン途中ですとご用意出来ない事もございますので、是非ご予約頂ければと思います。
詳細はお問い合わせ頂く様お願い致します。
今月のピックアップブログ
フォーマルアクセサリーを扱う部門で3年勤務していたJidaiより、サスペンダーについて、面白い視点で切り込んだ記事となっております。こちらもご興味ございましたらぜひご一読いただければ幸いです。
ヤマモト周辺神田須田町情報局
~神田志乃多寿司~
今回は人形町の志乃多寿司総本店より暖簾分けし1902年(明治35年)に創業した神田志乃多寿司さんを紹介します。
志乃多寿司さんは、稲荷寿司とかんぴょう巻、押し寿司などの折詰を中心に販売している有名なお店です。特におすすめなのは、稲荷寿司とかんぴょう巻きです。稲荷寿司は5種の砂糖を調合し甘めに炊き上げられたお揚げと酢飯のバランスがよく、わきにそえてあるガリと一緒に食べるとより美味しく召し上がれる逸品です。
かんぴょう巻も、じっくり煮込んでいるせいかとても柔らかく味が染みていて酢飯と海苔の相性も良くこちらも美味しいです。
また、一度見たら忘れられない包装紙は、鈴木伸太郎さん、内箱は谷内六郎さんと言う日本を代表する画家たちが描いたイラストで風情を感じます。他にも巻物や茶巾、押し寿司など色々ありますので一度お召し上がり下さい。
読書のススメ
イタリア全土のサルトリアが、写真や解説付きで紹介されています。地域毎にサルトリアをまとめているので、その地域のテーラーリングの特徴なども把握しやすくなっています。イタリアのテーラーリングに関する簡単な教養も身につきますし、大型本としてインテリアにもオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記でご紹介させていただきました高級ボタンやFUKAKIのカシミア生地や鷹岡の生地、そのほかの内容についてのご注文やお問い合わせ、さらに附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。
全国展開のオーダースーツ店にて2年間修行後、服飾資材の道に。
特にスーツ(重衣料)の事ならお任せください。