2023年3月号テーラー資材ニュース_2月附属の販売状況やMIYUKI&鷹岡のSSバンチ紹介、最新キュプラ裏地情報などなど

東京では、暖かい日も少しずつ出てきて、春ももう目の前に来ているな、と思う今日このごろ、皆様におかれましていかがお過ごしでしょうか。

TAILORS WORLD 編集部の山本佑です。

それでは、資材ニュース3月号も下記豊富なラインナップにてお届けさせていただきます。

2月の附属販売状況

2月はテーラー業界では、秋冬物から春夏物に切り替わるちょうど端境期にあたるため、昔から閑散期と呼ばれておりましたが、今年の2月はちょっと様子が違いました。ほぼ1月と変わらない数字(例年は2月は落ち込みます)で推移し、昨年対比では約20%アップと好調でした。*しかしコロナ前の2019年と比較すると未だ80%ほどで、まだまだ完全復活、とまではいきませんでした。

相対的に販売好調だったのですが、動向としまして特筆することでは、Made in Italyボタンが、1ヶ月の販売数量で1,2,3位を独占(上位からセリエ、モンテ、アスク)していたことや、スポットではございますが、量産のネクタイオーダー約400本、量産のエンブレムオーダー約100枚のご注文をお納めできたこと、以前にもお伝えさせていただきました、キュプラ不足による交織ジャガード無地裏地「11000」が、裏地でNo.1の販売数量だったことでしょうか。

加えて、

高額ボタンのご注文が増加!?

更に好調だった要因として、超高額ボタンの販売が複数件重なったことも挙げられます。

当社で最高額のボタン、18金を使用した金ボタンが着分で出たこと、オニキスや蝶貝を純銀で包んだボタン「925」が複数着販売につながったことです。

2月好調、高額ボタンの販売増を私なりに推測するに、コロナ収束(5月より5類へ)、観光業復調、SDGsの波及によるオーダー需要増加、国内縫製工場の納期延長によるオーダー時期の分散(1月から2月へ)、など様々な要因が絡み合っていたのかな、と考える次第です。

業界ニュース

3月13日からマスク着用が個人の判断に委ねられる、ユニクロを運営するファーストリテイリングが初任給を大幅アップを発表&2月の国内販売が21%増と好調だったり、と2月も様々なニュースがございましたが、

23SS新作御幸バンチのご紹介

御幸の四日市工場にて織られた(御幸のものづくりについては下記の過去ブログも合わせてご覧いただければ幸いです)、MIYUKIオリジナルのバンチがようやく完成してきました。*一部(4品番)が3月下旬上がりのものがございます。

日本のものづくり~生地編~御幸毛織株式会社

MIYUKIオリジナルは、COMFORT(コンフォート)とCREATIVE(クリエイティブ)の2部構成になっており、1冊で約90品番に上るボリュームのバンチブックとなっております。

COMFORT LINE(コンフォートライン)

CREATIVE LINE(クリエイティブ ライン)

クリエイティブラインは、英国調のクラブストライプ、限りなく無地に近いブラックウォッチや、当時オーダー　　服地で人気のあったブッチャーや、春夏の定番ポーラなど、仕立て映えするハリのあるタッチが特徴のLANAVITA(ラナヴィータ)や、SUPER120’S原料の細番手ウールを採用した10マンス対応のソラーロ。美しく華やかな色合い、双糸使いによる仕立て映えするしっかりした質感 、 しなやかなドレープ感が特徴のMASTER PIECE(マスターピース)、コットン素材をメインとした、セットアップやコート素材にも対応したWORKERS(ワーカーズ)など、こちらも豊富なバリエーションのラインナップとなっております。

昨年秋よりリリースされたTIMELESS CLASSIC(タイムレスクラシック)も継続です。

2023春夏の鷹岡バンチ揃いました!!

今期の鷹岡バンチが出揃いました。カノニコ、トレーニョ、ロロ、ドラゴ、トーニャ、インポートジャケット、ジャージー、、、。コロナ禍では、無地の紺、グレーのオーダーが主流でしたが、コロナが開け今後の需要を見計らう様に、清々しい色目の生地が目立ちます。実際に売れるかどうかはわかりませんが、目を楽しませるバリエーションの展開はオーダースーツ店にとってはとても重要ですよね。
展開バンチの中から少しだけ紹介させて頂きます。

インポートジャケットバンチ

インポートで揃えたジャケット素材バンチ、春夏らしい素材、色目が充実してます。
バンチ全貌動画：https://www.instagram.com/p/CoyJoQ1gxFD/?hl=ja

TRABALDO TOGNA/REDA FLEXO

上質な無地系でウール100％ながら伸長するラグジュアリーとリラクシングが両立する素材を集めています。パッと明るい素材もあり、レディースにも使用出来そうです。
バンチ全貌動画 ：https://www.instagram.com/p/CoyJ5I7ALwW/?hl=ja

LUXURY＆RELAX JERSEYS

LORO PIANA社、DONDI社、V.B.C社のジャージー素材やサッカー素材などセットアップ向けに編集したバンチ。ジャージーが主流化してきた昨今に欠かせないバンチとなりそうです。
バンチ全貌動画 ：https://www.instagram.com/p/CpeFPXcAxma/?hl=ja

A-ONE TEX

イタリア／マルゾット、日本、中国生産の実用的なスーツ用生地を集めたコレクションとなっております。今シーズンより全体的に生地価格が上がっており、テーラー様からも困惑の声をお聞きしますが、このバンチ収録の生地は、ウールポリですが、かなり手頃な価格になっております。オーダースーツエントリーの方、ユニフォーム等にもうってつけです。
バンチ全貌動画 ：https://www.instagram.com/p/CpeFoxLAqNm/?hl=ja

キュプラ裏地最新情報 ～生産状況や価格改定、廃番商品～

今後の生産状況に関して原糸の供給が十分追いつかない状況が続いているため、AK3280、AK3980が廃番になってしまったり、その他の品番でも年内は生産見送り(AK1700・AK7501Wなど)とのこと。
また、旭化成より4月より値上げの依頼もあり、足りない、高くなる、と厳しい状況は続きます。。

今月の私達の活動

2階店舗時間変更のご案内

お取引先各位には、先月末よりご案内を送付(請求書同封)しておりますが、4月1日(営業日としては3日月曜)より、当社ビル2階店舗の営業時間を、現「10:00～18:00」から「10:00～17:00」に短縮させていただきます。*あくまで店舗時間短縮で当社の営業は今まで通り9:00~18:00になります。

ご迷惑をお掛け致しますが、生産性を高め、よりよいお客様サービスを実現すべく、このように変更させていただきたくお願い申し上げます。

今月のピックアップブログ

編集部西村が先日アップしたブログです。当社では様々なバス毛芯を取り扱っておりますので、ご一読いただければ幸いです。

毛芯の決め手となる色々のバス毛芯のご紹介

ヤマモト周辺神田須田町情報局

模型のカワイ~カワイモデル~

鉄道模型の老舗カワイモデル。 昭和レトロなビルの一階に店を構えています。

1928年(昭和3年)の創業で、現存する日本最古の鉄道模型メーカーです。当時、博物館での展示など、教育教材的な側面が強かった鉄道模型を、趣味の分野に普及させてオリジナルの模型も数多くリリースし、鉄道マニアのカリスマ的存在であり続けています。Nゲージの鉄道模型の大きさが実際の車両の1/150、線路幅が9ミリなのに対し、カワイモデルで主に販売するHOゲージは縮尺1/80、線路幅は16.5ミリ。リアルで迫力のある世界観に驚くこと間違いございません。店内には、模型以外にジオラマ制作に必要な部品や塗料などもあります。

ちなみに私は、現在は、販売していませんが車やオートバイなどのプラモデルを仕事の帰りに寄って買わせていただきました。
今回、取材にお伺いしたところ快く対応して下さり創業40年記念の貴重な冊子を頂きました。神田にはこのような歴史のあるお店が多いですね。お近くに来られた際は、ぜひ当社まで足を運んでください笑

まとめ

いかがでしたでしょうか。

また、上記内容についてのご注文やお問い合わせ、そのほか附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。